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生分解性プラスチックの罠~新技術、国際規格への動きは注視すべき

December 28, 2020

プラスチック規制が次のステージに入りつつある中、各企業は国際規格化に働き掛けることはもちろん、新たなビジネスチャンスを捉えて海外インテリジェンス活動に注力すべきである。

このニュースのポイント

  • 世界では脱プラスチックが先行し、社会に浸透しつつあるが、本課題解決のソリューションであるはずの生分解性プラスチックが実は海洋の環境汚染の原因になっていると話題になっている
  • そうした状況の中で、各国では更なる技術革新、規制強化や標準化への取り組みが進んでいる
    → 2020年10月、BSI(英国規格協会)が生分解性プラスチックの新たな標準を定め、消費者に誤解を生みやすい表記改善に努める
    → 昨年5月には欧州委員会が特定のプラスチック製品の販売禁止を含む施策を採択、イギリスやカナダでも同様に禁止の動きがある

問題となっているプラスチックによる海洋汚染状況

以下、EISのインサイトです

  • プラスティック規制は次のステージに入りつつある
    → プラスチック課題の解決策であると思われていた生分解性プラスチックへの規制が開始されている状況
  • 世界における消費者・社会意識の高まりや国際規格化への動きを今まで以上に注視すべき
    → すでに、国際機関等でのロビーイングを通じた国際規格化の活動への働き掛けが進んでいる
  • 新たなビジネスチャンスが到来していることの裏返しでもあり、今こそ海外におけるインテリジェンス活動を強化すべき

PHA(ポリヒドロキシアルカン酸)
自然環境中で分解する繊維

このインサイトについて、さらに詳しく動画で解説しています(09:10)

出典

  1. The University of Manchester
  2. Packaging Europe
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