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ECDラボ

費用対効果抜群!アメリカで今注目のSMSマーケティング

May 9, 2021

テレビ、ラジオ、新聞などを使用して多数の顧客にリーチするマスマーケティングとは対照的に、消費者との直接的なコミュニケーションツールとして欠かせ無いのがダイレクトマーケティング。チラシやDMの送付、メルマガ配信、SNSマーケティングなどに加えて、最近ではEコマースの拡大とともに、ウェブサイト上にチャットやポップアップ機能といった相互性のあるツールを装備して集客・販売につながる取り組みをする企業が増えてきました。中でも、ダイレクトマーケティングツールとしてEC大国アメリカで最近注目を集めているのが、日本で言うところのショートメールに当たるSMS(=ShortMessage Serviceの略)です。ブランドや企業は一人ひとりの顧客に最適なタイミングで、よりカスタマイズされたメッセージを直接送ることが可能なため、他のダイレクトマーケティングに比べて効果が高いと言われています。

モバイルコマース市場の拡大

image credit: Statista

Statistaの調査によると、18歳以上の成人で回答者の約半数以上が仕事上のスマートフォンの使用を除いても、毎日平均5~6時間スマートフォンを使用していると回答しています。そして、Shopify傘下にありドロップシッピングサービスを提供するOberloは、毎日オンラインで買い物をする消費者の53%が、スマートフォンを使って買い物をしていると報告しています。このように、消費者のスマートフォン利用率が年々高くなり、パソコンではなく携帯電話から簡単にオンラインショッピングや各種サービスの利用ができるようになった今、消費者が肌身離さず常にチェックしている携帯電話に直接アプローチすることのできるSMSがいかにパワフルなツールかが窺えます。

開封率だけではない、SMSマーケティングの威力

Eコマースのマーケティング・プラットフォームを提供するYotpoによると、SMSの平均開封率はなんと脅威の98%、そしてメッセージの90%は3分以内に読まれるという結果を報告しています。また51%の消費者はお気に入りのブランドとSMSを通じたやりとりに好意的であると回答しているということもあり、一方的に届くEメールやターゲット広告と比べても顧客との良好な関係を築きながら結果として集客・販売へと繋げられることがSMSマーケティングの魅力の一つと言えるでしょう。

メルマガとの併用で導く、高いコンバージョン率

メルマガの購読もそうですが、SMSでもユーザーは企業からのテキストが送られてくることに承諾する必要(オプトイン)があり、SMSの購読者はそもそもブランドや企業の大ファンであり非常にエンゲージメントの高い顧客グループと言えます。そんな消費者達はメルマガに加えてSMSを購読している場合が多く、この2つのマーケティング戦略を上手に最適化することができれば、購買に至るまでのカスタマージャーニーの中で顧客接点が必然的に増えることになります。メールボックスを開くといった行為がなくポップアップによって自然と目に入ってくるテキストメッセージが配信されると、消費者は無意識のうちに定期的にSMS購読先のウェブサイトを訪れることが容易に想像できます。

メルマガでは一般的な新商品情報を配信(左)、それとは対照的にSMSでは最近の購入履歴を元に、パーソナライズされたメッセージが関連商品として届く(右)という、メルマガとSMSを併用したデュアルアプローチ

日本ではLINEを活用したダイレクトマーケティングが、今回紹介したSMSマーケティングに最も近いかもしれません。アメリカでもWhatsupといったメッセージングプラットフォームは人気がありますが、セキュリティの観点や個人情報の取り扱い、Cookie使用に対する規制の強化の影響も受け、今後SMSによるダイレクトマーケティングの攻略はカスタマーディスカバリーの観点からも攻略必須ツールとなるでしょう。

 

ECDアカデミーでは、SMSを使ったマーケティングについて具体的な企業の事例や、アメリカの消費者に支持される仕組みづくりをサポートする各種ソリューションのご紹介など実践力を高めるプログラムをご用意しています。ご興味のある方は、詳しいカリキュラム内容をご案内しますのでこちらからご連絡ください。

ECDとは?